10月12日(水) 神戸凌霜午餐会第1501回例会 2016年10月12日

maekawa.jpg神戸凌霜午餐会第1501回例会

 

日 時:平成28年10月12日(水)12時~14時

会 場:湊川神社「楠公会館」2F 青雲の間

      神戸市中央区多聞通3-1-1   TEL078-371-0005

講 師:老舗ジャーナリスト・老舗学研究会共同代表

                         前川 洋一郎 氏

演 題:「阪神間モダニズムの再々考」

会 費:2,500

  講師は1944年大阪生まれ。67年神戸大学経営学部卒業後、松下電器産業(現パナソニック)に入社し、経営企画室長,eーネット事業本部長、取締役、財界担当役員を歴任。2007年関西外国語大や流通科学大、大阪商業大大学院で教鞭、現在老舗ジャーナリスト、老舗学研究会共同代表。専門は企業経営論、経営史『老舗学』。兼大阪商工会議所ツーリズム振興委員会副委員長、日刊工業新聞社キャンパスベンチャーグランプリ大阪審査委員、高知工科大学大学院起業家コース客員教授、公益資本主義推進協議会特別顧問ほか。

 主な著書に「カラオケ進化論」(編著)、「老舗学の教科書」(共編著)、「なぜあの会社は100年も繁盛しているのか」(単著)など。

 「阪神間モダニズム」といえば、最近やたらとマスコミでお眼にかかる、とくに不動産屋のマンション売り出しや 介護福祉のホーム広告で美的地域を自画自賛するためである。

また、20Cの建築遺産・産業遺産・企業家回想でよくイントロに使われている。この言葉は今から20年ほど前に 阪神間のセレブ上流社会のライフスタイル研究を建築史・美術史の視点からできたものであり、阪神間沿線の女子大、郷土史家が中心となり学問の塊となりつつあるものである。

 中身は阪神間の上流社会におけるセレブ・モダン・おしゃれだけではない。ましてや西宮、芦屋、東灘だけでできたものではない。東京の田園調布、成城、軽井沢より早くできたが欧米の模倣文化ではない。港町神戸のハイカラ、かっこよく文化と大阪船場の上方芸能、もうかりまっか文化の融合であり、大正昭和からの港神戸の発展と大大阪の繁栄による富の移転と人材の集積が新しいライフスタイル発生の根源である。

 大阪と神戸のサンドイッチで生まれた阪神間モダニズムとは?何故、どのように、どこで、誰によって、いつ頃、出来たのか?それがどのように変化したのか、周りにどんな影響を与えたのか?そして今それはどうなっているのか、明日はどうなるのか?次の世代に「品性ある阪神間文化」を継承するためにも まとめと課題をお話しいただきます。

            以上